ホーム - 指揮者からのメッセージ




≪オーケストラとうたうこども合唱団≫
http://www.kammer.ne.jp/children/
≪東京荒川少年少女合唱隊≫http://arakawa-bgc.com/

3/14 3/6 3/3 2/6
9/2 7/30 7/11 6/30 6/13 6/10 5/16  4/24 4/18 3/31 3/24 3/18 3/10 3/4 2/20 2/19


mailto:info@gunji-hiroshi.com

<4/2公演>
≪児童合唱団≫

 ☆詳しい公演情報及び練習スケジュールは各合唱団ホームページ
   またはNPOホームページをご覧ください
 ☆公演情報&チケット申込⇒NPO「おんがくの共同作業場」へ
 ☆児童合唱団についてのコメントを読む
<次回の演奏会>
☆J.S.バッハ『マタイ受難曲』☆
 2006年10月19日(木)杉並公会堂
指揮:ハンス=ヨアヒム・ロッチュ
管弦楽:オラトリオ・シンフォニカJAPAN
合唱:東京荒川少年少女合唱隊、オーケストラとうたうこども合唱団、
合唱団:東京オラトリオ研究会、東京ライエンコーア


 ≪児童合唱団について・・・≫
(2006/3/14更新)
 いよいよ、4月2日のコンサートが近づいてきた。子供たちにとっても、もちろん僕にとっても、ピアノを担当する小林牧子さんにとっても、新しい挑戦である。
 何といっても、現代音楽の作風を備えているため、旋律的、ハーモニー的に、楽譜を音にすることが、なかなか難しい。白眉な子ども達の感性は、それらを砂漠の様に吸い取っていく。
 私は、この作品に出会えたことを幸せに想う。新しいものへの挑戦は、人間としての可能性への挑戦である。子ども達と僕達は、その挑戦を楽しみながら、乗り越えようとしている。
(2006/3/6更新)
 〜4月の立川公演情報〜
 ☆ゆめ〜こどもと大人のための交響歌〜☆
 ☆佐藤敏直「生きるものへの挨拶」他☆
  ’06.04.22 アニューたちかわホール 開演18:30
            自由2000 小・中・高生無料(要整理券)

  
ピアノ2台6手による「第9交響曲」他
(2006/3/3更新)
 佐藤敏直は、日本という国が育んできた土の中のにおいを音にすることができた稀有な作曲家だと思う。作風は西洋的なはずなのだが、それを、一旦声にすると我々が遠い昔、何気なしに吸っていた空気や水や土や緑の香りがするのである。人々はそれらの自然を甘受しながら淡々と営みを繰り返してきたのである。
 今の日本は、何かしらそれらと違ったものに進もうとしている気がしてならない。そんな時、佐藤作品は心の最も深いところから優しく呼びかけてくれるのである。
(2006/2/6更新)
日本のこどもたちへ〜佐藤敏直の世界〜
  2006年4月2日(日)紀尾井ホール  主催:「音の杜」
〜「こどものうた」「地球歳時記'90」「地球のうえに」
                  「谷川俊太郎の詩による四つの歌」〜
指揮:郡司 博  ピアノ:小林牧子 
合唱:東京荒川少年少女合唱隊、オーケストラとうたうこども合唱団、合唱団『パイプのけむり』

 偉大な足跡を残した作曲家・佐藤敏直。私は20代の頃から少し年上の彼を作曲家として、また、日本の音楽家たちの優れたまとめ役として羨望のまなざしで見ていた。言葉を交わすことはなかったが、オールバックに髪を少し乱した彼の風貌はいかにも慶応ボーイらしく、女性たちの憧れの的でもあった。
 彼は多くの作品と感動を残した。このたび彼の作品を愛する人々が集い、その中の一部を演奏することになり、私も、児童合唱と混声合唱をもって参加することになった。(郡司 博)

(9/2更新)こどもたちの夏休み!
 私が指導する荒川少年少女合唱隊とオーケストラと歌うこども合唱団が三鷹ジュニア音楽祭の2日目(8/21、三鷹・風のホール)に出演し、「こどもたちの交響歌」を2台のピアノで、「チコタン」と「ラデツキー行進曲」をジュニア・オーケストラと一緒に演奏した。夏休みにもかかわらず五十数名の子どもたちが前日のリハーサルと当日のゲネプロ本番を元気に歌ってくれた。「チコタン」は私以外の指揮者で歌うのは初めてであったが、内藤佳有先生(三鷹ジュニア・オーケストラ指揮者)の見事なリードにも助けられ、立派に歌いきった。
 7月・8月と子どもたちは6回の演奏会があり、夏休みの様々な行事や家族旅行の合間をぬっての練習参加でさぞかし大変だっただろうと思うが、日に日に成長を遂げる子どもたちと接していると、こちらまでが若返ったような気になるから面白い。
 三鷹でのコンサートの最中、2台のピアノの「こどもたちの為の交響歌」が終わったところで、今年入団したばかりの2年生の男の子I君が、突然私の楽屋を訪れ、「先生眠いよー」と言って私の座っている長いすに体を横たえ、私のひざの上に頭を乗せるやスゥスゥー。ステージでは、「チコタン」のオーケストラ・セッティングも終わり、合唱団の入場が始まっている。I君は、連日の練習と暑さに疲れが出たに違いない。私はそう思い、彼の背中とおなかをかわるがわるさすりながら、ひと時おじいちゃんを楽しむ事に決めこんだ。客席にいたおとうさん、おかあさんは、さぞかしビックリしたに違いない。ステージに乗っているはずの我が愛する息子がいないのだから。ふと、その事に気づいた私は、I君を抱き上げ、客席に脱兎のごとく走り出し、彼を私の横の椅子に座らせた、斜め後ろを見ると、おかあさんはステージをじっと見ているではないか。しかし目でI君がいることを合図、後日、I君から手紙が来た。プライバシー厳守からもその中身は差し控えるが、次回の練習で、一人で歌わせたところ、とても美しいボーイソプラノを聞かせてくれた。かれは近い将来重要な役割を果たしてくれるだろう
 荒川少年少女合唱隊の事務局を務めているOさんが8月の中旬、検査入院をした。普段、元気溌剌のシンボルのような主婦で、サッカーは相当の腕前らしく審判の資格も取り、ピアノの先生、英語の先生もしている。子育てにも成功して、皆明るくワイルドな子供たちで高感度大、ご主人への教育もまずまずで美男美女カップルである。9月からは、また元気な勇士を見せてくれるに違いない。
 まだまだ子どもたちは、8月30日、「全国交通安全母の会」で「チコタン」を山神健志くんの指揮で歌い、9月1日にも、多摩グリーンロタキッドで「チコタン」と2つの依頼公演に出演する。
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(8/12更新)「戦争レクイエム」感想!
 『戦争レクイエム』ではサンフランシスコ・ガールズ・コーラスと一緒になり、児童合唱(天使の声)を歌った。彼女らの年齢は14歳から18歳ともう立派なレディとしての声をもっていたが、日本の合唱団は7歳から14歳までとまだ子供のかわいらしい声が聞こえてくる。その2つの声がちょうどミックスされ、お客様まで見事に届き絶賛を受けた。カーテンコールで総数88名の日米の子供たちが手をつなぎ客席の一番前に現れたとき、この演奏会の感動の上に新たな感動がプラスされた。アメリカの子供たちは東京での2日間の児童合唱員宅らへのホームステイを思いっきり楽しんだという。またいつの日か再会が待たれる。

(7/30更新)荒川定期会の成果!
 荒川少年少女合唱隊の第124回定期演奏会が日暮里サニーホールで行われた。これまでの定期演奏会と違って、30人の合唱団員の独唱をメインに、特別出演していただいた横浜グリーの男声合唱団との合同演奏など客席は満席になり、荒川区の助役さんを始め、多くの方に聴いていただいた。また、この模様は、荒川ケーブルテレビで放映されると共に朝日新聞こども版にも掲載された。
 自分の名前と曲目を大きな声でいい、日本歌曲やイタリア歌曲、ドイツ歌曲、英語の知られた曲など様々なジャンルを歌い、聴衆から暖かい拍手を受けた。終演後私たち指導者と、保護者との懇談会が持たれ、保護者からの率直な感想が述べられると共に、こども一人ひとりの成長を皆で確認することができた。
 大人の合唱団も同じだが、それぞれの責任の自覚と成長なくして集団としての芸術的成果は達成できないと思う。その意味で今回の演奏会は、子どもにとってはもちろん、指導者にとっても個人個人の特性や弱点を見抜き、それを懇切丁寧に指導するという点で大きな前進があったように思う。子ども達以上に胸をドキドキさせたのはそれらを聴く保護者たちである。自分の子どもの成長に涙する父母の姿は、私たちへの限りない励ましとなった。
 今年10月30日(日)には立川教会でオーケストラとうたうこども合唱団による独唱発表会が行われる。その準備はもう始まっている。
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(7/11更新)荒川定期会まであと1週間!
 一人ひとりの独唱による東京荒川少年少女合唱隊(7月17日)が近づいた。全員の演奏を聴いたが1年前とは見違えるほど進化、成長を遂げている。この1年間マーラーの「千人の交響曲」など数え切れないほどの演奏会を経験し、自分自身の役割と集団としての責任を感じてきたに違いない彼らだからこその成長なのである。
 コンサートでは小林牧子さんと佐々木理子さんの連弾、平均年齢70歳の横浜グリー(男声合唱)との合同合唱のステージもある。 昨年の定員を超えた入場者に会場からのクレームが付いたが、今年は整理券も準備し用意万端だ。

(6/30更新)荒川定期と教会コンサート感想
・荒川少年少女合唱隊定期演奏会近づく!
 7月17日の一人ひとりの独唱をメインとした定期演奏会に向けての練習が追い込みにはいった。もう一人の指導者山神健志君が、大奮闘で個人指導に走り回っている。30歳の彼は持てる全ての力を子どもたちに注ぎ、上級生にはイタリア語、ラテン語、ドイツ語、英語の曲を課題とし、日本歌曲などの難曲にも挑戦させている。
 カタカナ読みにならない本物の外国語に少しでも近づけることや、難曲への取組みや、たった一人で大勢の前で歌う経験の成果は、5年後10年後に現れると期待している。
 何よりも戦々恐々としているのは親たちのようで、いつもの練習よりも多くの親たちが練習に駆けつけ、自分のこと以上に胸をどきどきさせて聴いている様子が見える。まだまだ完成度が低いかもしれないが、ぜひ聴いていただき、力いっぱいの拍手をお願いしたい。
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・オーケストラと歌うこども合唱団 6/19教会コンサート感想
 6月19日の教会コンサートで、荒川の子どもたちの協力出演を得て歌われたオーケストラバージョンによる「チコタン」は、これまでの中で最高という評価もある。オーケストラのプレイヤーも小編成ながら子どもの作品を演奏しているとは思えないほど真剣に取組んでくださり、子どもたちにも伝わってくるものがあった。子どもたちの奥底からの叫びと、オーケストラと一体感のある音色に誘発されたのかもしれない。
 本番が終わればまた普通の子どもに逆戻り、控え室は動物園。しかし、どの子どもの顔にも「やった!」という自信があふれているようだった。立ち見も出た満場の聴衆からの拍手は子どもたちの心の中に響き続けるだろう。
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(6/13更新)子どもと大人のコラボレーション始まる
 いよいよ梅雨入りとなりました。6月〜8月は子ども達に関係するコンサートが6回も予定されております。
@教会コンサート
  6月19日(日)14:00開演 SDA立川キリスト教会 2000円
   曲目:南安雄作曲「チコタン」
A東京荒川少年少女合唱隊定期演奏会
  7月17日(日)14:00開演 日暮里サニーホール 無料(整理券要)
   合同曲目:東海林修「怪獣のバラード」、中田喜直「夏の思い出」
Bハンガリー・プロムジカ女声合唱団演奏会 割引あり
  7月23日(土)16:30開演 東京都多摩教育センター大ホール
   合同曲目:コダーイ「羊飼い」/「ふるさと」
   単独曲目:「チコタン」よりプロポーズ、こんやく
Cサンフランシスコ・ガールズ・コーラス 教会コンサート
  7月27日(水)19:00開演 SDA立川キリスト教会 全自由 3000円
   合同曲目:そーらん節
  ≪特別賛助出演〜子どもと大人のコラボレーション〜≫
   曲目:怪獣のバラード、ともしびを高くかかげて、大地讃頌
       夏の思い出、Ave Verum Corpus
D新星合唱団30周年記念演奏会
  8月7日(日)10:30GP 14:00開演 東京芸術劇場大ホール
   曲目:ブリテン「戦争レクイエム」
E三鷹市芸術文化振興財団
  8月21日(日)演奏会 三鷹市芸術文化センター 風のホール
          14:00開演 入場料無料(整理券要)

 子ども達だけで演奏するのではなく、他の団体や大人やアーティストと共演することでこれまでと違った何かを発見してくれることでしょう。荒川少年少女合唱隊は昨年に引き続き一人ひとりの独唱の定期演奏会。そこに横浜グリー(平均年齢70歳)の男声合唱団が賛助出演してくださいます。
 また、立川教会でのサンフランシスコ・ガールズ・コーラスを迎えてのコンサートには、実力派男声合唱団の楠声会合唱団とアルトパートには、おかあさん達を含む女声合唱団が協力出演してくれます。どれもこれまでとは一味違った"子どもと大人のコラボレーション"によるパフォーマンスが期待されています。
 そして、8月に入ると、あの膨大な作品ブリテン「戦争レクイエム」です。この作品については、他の欄で述べますのでそちらを参考にしてください。荒川の独唱演奏会は、指導者の山神君が必死に一人ひとりと正面から向き合い、奮闘しています。当日は、小林牧子さんも伴奏者として加わり、僕は中央の最前列の客席から座ったままで指揮をします。どなたでも聴いていただけます。是非楽しみにいらしてください。
 私のホームページ宛にメールを下されば無料の整理券をご用意いたします。前回定員を大幅に超えたこともあり、会場からクレームがつき今回は、整理券でそのような事がないようにと気を配っている次第です。 ↑top
(6/10更新)〜保護者からの手記〜
「こども合唱団」に参加する 子どもの父親として    山地 晴義

 息子史太(小5)が「オーケストラとうたうこども合唱団」(以下、合唱団)」に参加して3年がたちます。
 休むことなく自分からすすんで、毎週練習にでかけていく姿をみて、歌うことの喜び、仲間がいる楽しさ、そして郡司先生はじめ素敵な先生方との出会いが、子どもの生活にとても貴重な経験になっているのだなあと、少々うらやましくも思います。
 「合唱団」は、決して習い事ではなく、主体的に市民が参加して活動していくというNPO法人の活動であるということに、親としてというよりも一市民として、そして音楽ファンとして参加している充実感があります。
 一人ひとりが自分の責任でもって、自分の力を出しあって、ひとつのものを創りあげていく作業、それを幼い子ども時代に体験できるのは、とても贅沢なことだと思います。そして生のオーケストラとともに、大勢の聴衆の前で聞いてもらえるという、かけがえのない人生の体験をしているのだと思います。(子どもたちをとりまく「文化」がゲームの類だけだったらとしたら、とても淋しい気がしますから・・・。)
 息子は、将来の夢を「指揮者になりたい」と言っています。きっと郡司先生のかっこよさにあこがれてのことだと思いますが。なれる、なれないはともかく(笑)、音楽のすばらしさが手渡しでもって、次の世代に受け継がれていくことはとても素敵だと思います。私自身、子どもが参加する、しないに限らず、コンサートに足を運ぶようになりました。今まで、縁遠かった(ように思っていた)宗教曲などがとても身近なものに感じられるようなったのは「合唱団」のおかげです。これからも、ひとりの市民として微力ながらでも、小さいけれど、かけがえのない文化活動に参加していきたいと思っています。練習時の見守りや引率くらいしかできないトホホな父親ですが。
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 私は高校時代、マーラーの交響曲に夢中になっていました。あれから20数年後、昨年、息子も合唱団の一員となって奏でられた「千人の交響曲」を目の前で聞きながら感慨深いものがありました。「大切なものはこうして受け継がれていくのだな」と。
(NPOおんがくの共同作業場 さぎょうば通信から転載)
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(5/16更新)子どもとその親
 新しい年度が始まり、新しい子ども達が入団してきた。戸惑いながらも元気よく歌っている。先輩団員のおねえさん、おにいさんは何かと世話をやきながらうれしそうである。
 それに、受験で休んでいた子ども達が新中学生や高校生になって戻ってきたのも朗報である。一年たつと顔つきも体つきも変わり、声も一段としっかりしてくる。
 先日、あるお母さんから1通の手紙をもらった。「先日、初めて自分の子どもが歌っているステージを観る事ができました。自分の子どもがあんなに元気よく歌っている姿を見て、子どもを生んで本当によかったなぁと思いました。」というものだった。児童合唱は子どものためであるのは当然だが、大人達が子どもを教育しているのではなく、子ども達の日々成長している姿こそが、大人たちに感動を与え教育しているのではなかろうか。
 今年もまた、様々な企画があるが、保護者・父母と一緒になって、子ども達の安全を守りながら《子ども文化創り》に励みたいと思う。
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(4/24更新)わくわくコンサート
 4/22立川でのわくわくコンサートは、急に決まったコンサートだったが、荒川の子ども達も加わって、大人数の子どもが参加しお客さまから沢山お褒めのことばをいただいた。演奏会当日の感想と観客アンケートを4/22「第九」ページにアップしたので、是非そちらもご覧いただきたい。
 私は今、次なる新たなプランを持っている。それは、<子ども達と大人達のための交響歌>の製作である。皆に親しまれてきた作品を、児童合唱と大人の混声合唱(ソリストを含め)とオーケスラに創作、編曲し、ひとつの交響歌に仕上げ、全ての世代が同じステージで演奏し、終曲では全員の合同演奏になる規模のもの。
 今年7月17日には、平均年齢70歳という<横浜のグリー>と子どもの共演、8月7日には「戦争レクイエム」で≪サンフランシスコ・ガールズ・コーラス≫と共演が待っている。
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(4/18更新)保護者会
 弦楽合奏アレンジによる本邦初演の『チコタン』は、子どもたちも持てる力をすべて出し切って終わった。これまでピアノ伴奏であったものを弦楽5部でやることで、音楽に幅と色彩感がより増したようで、子どもたちの声も無理なく芸術劇場の3階まで響き渡った。今回で3回目の演奏なので、私自身も落ち着いて指揮をできたし、子どもたちも多分そうであったに違いない。
 その一週間後、立川では、年に一度の保護者会が開かれ、すべての出席者から発言を得ることができてうれしかった。オーケストラ(プロ)とまだ生まれて間もない子どもたちとを共演させて、そこからクラシックコンサートの未来像を探索しようとする試みは、少しだが前進したといえるだろう。
 私の次の夢は、これまで日本で多くの人に愛唱されてきた歌を、合唱及びオーケストラにアレンジし、子どもから大人、老人に至るまで一緒のステージを創れたらと思っている。子どもはすぐ青年になってしまうし、老人は私を含めてあの世に逝ってしまうから、これは急がねばならない。 ↑top
(3/31更新)子どもと文化・・・地域との関わり
 子どもと文化を考えるとき、決定的だと思うのは地域社会である。社会があおり続ける競争社会の中にあって、子どもは正直にその影響を受ける。その中では、子ども達の文化も健全には育たない。
 今年12/25(日)に荒川で<オーケストラと荒川の子ども達>(仮称)という大コンサートを企画している。地域や近所の子どもと大人達が手を繋ぎながら、会場に気軽に集まって来られるようなコンサートにしたいと思っている。今、何が子ども達に最も必要なのかを大人と親達が、いや社会全体が考えねばならない。子どもの心の中に競争だけの思い出を残すのではなく、皆と手を繋いだその時の事を心に刻むことができるコンサートが出来たらなあと思う。
 立川でも4/22(金)にわくわくコンサートが行われ、子ども達が「チコタン」と「こども達のための交響歌」を歌うことになっている。
 10月には、新しく軽井沢にオープンする大賀ホール(仮称)でこども達の友情を深め合う童謡を歌うコンサートがあり、出演の要請が来ている。↑top
(3/24更新)指揮者ガリー・ベルティーニ氏との出会い
 去年のマーラー「千人の交響曲」の指揮者、ガリー・ベルティーニ死去のニュースが新聞に載り、東京都交響楽団からも連絡があった。
 僕が彼と会ったのは、あの横浜みなとみらいでの「千人」の演奏が最後になってしまった。イスラエルでの「第九」、新宿文化でのヴェルディ「レクイエム」など共演の思い出もあるが、客席からのベルティーニは、ステージに出てきただけで客席の後ろまで集中させてしまう何かを持っていた。マーラー演奏の軌跡を残した業績は、音楽史に刻まれるに違いない。テルアビブの市街地でバッタリ出会いフィルハーモニーホールまで歩いた数分の興奮が今も胸に焼きついている。
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(3/18更新)男声合唱団との共演
 荒川は、7月の定期演奏会で、第1部では一人ひとりが独唱し、第2部では全員が二人づつ組になってデュエットに挑戦する。
 そしてゲストには平均70歳という、某大学OB男声合唱団に出演を依頼中である。平均10〜11歳の児童合唱団と平均70歳の男声合唱団の共演はまれである。プログラムの最後に合同演奏をする予定だが、どんなハーモニーが生まれるか誰も予想はつかない。
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(3/10更新)卒団・卒隊の季節
 3月を迎え、子どもたちはもうすぐ新年度、6年生は新中学生、中学3年生は高校生へ、そして男の子は変声期をむかえる。一人ひとりの子どもは間違いなく成長・進化をし続けていく。いつの間にか集団としての決まりを緩やかに身につけ、子ども流にそのシステムを後輩達に伝える。そして、そして新しい環境をむかえ、4月の『チコタン』のコンサートが最後になる子もいる。
 いわゆる卒団・卒隊である。私たち指導者にとってはうれしくも涙の日なのである。
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(3/4)独唱本番
 2月26日(土)<オーケストラとうたうこども合唱団>の52名の子どもが一人づつ舞台で歌った。全員が思い思いの曲を力を出して歌いきった。はにかむ事もなく、自分を表現し、満員の聴衆からひとり一人に大きな拍手が送られた。だが、歌った本人たちは、相当の緊張だったらしく、終わった後のはしゃぎようはまるで運動会。
 また来年もやろうと思う。子どもに教え、それぞれのキーに合わせた伴奏をつけることは、容易いことではないが、教える側も、その成長に心がふるえる。聴きに来てくださったお客さまありがとう。歌った子どもたち、次は何を聴かせてくれるのかな。
 次の公演は<荒川少年少女合唱隊>と一緒に4/10に『チコタン』を歌う。子どもたちにアンケートを取ったところ、「チコタンはあまりに悲しいから、もう歌うのは嫌だ」という。「それに先生がいつも指揮をしながら泣いちゃうから・・・」と。僕はいう、「2度とこんな悲しいことを起こしてはいけないから歌うのだ。」と。
 荒川も7月の定期公演では、一人で歌うことに決めている。立川の子どもたちの中に、荒川を見習ってしっかりしたおにいちゃん、おねえちゃんになりたい、とそっと僕につぶやいた子がまた一人いた。遠く荒川から聴きに来てくれたメンバーありがとう。飛び入り賛助出演の『星の世界』
さすが荒川少年少女合唱隊。
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(2/20)独唱発表会のこと
 2月26日、<オーケストラとうたうこども合唱団>のひとり一人が歌う発表会がある。これは音楽ファンなら聴き逃せないコンサートだ。53人の子どもたちが思い思いの曲を緊張を乗り越え一人で歌うのだ。子どもは誰でも、瞳だけは美しく、知性に満ち溢れ、そして輝いている。われわれ大人たちが、ふとすると忘れかけているものである。
10:30からのグループと12:30からの2つのグループに分かれて立川のカンマーザールで行われる。
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(はじめに)
 こどもを教えるのは、実に疲れるけど楽しい。
わがままだし、言うことは聞かないし(聞いたそぶりはするけれど)想像もつかない事をしでかすし、ちょっと怒れば泣き出すし、特に高学年になると、女の子の涙も僕の心にしみてくる。
 だが、ふと気がつくと、子どもたちと四ツに組んで奮闘している自分がいる。こんな瞬間を味わえる初老の男は、なんと幸せであろう。
子どもたちの演奏が褒められるのは、何よりもうれしい。

 練習時に一番怖いのは、参観に来ている親の目である。親の目があればあるほど、怠け者の僕でも手抜きは出来ない。
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