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 ≪ベートーヴェン『第九交響曲』≫
 05.4/22 アミューたちかわ(指揮:郡司 博)

(4/24更新)公演感想

 4月22日ゲネプロ。4人の若いソリスト達のオペラアリアのリハーサルが始まった。その一人ひとりの真剣さと真摯さ、そしてそのレベルの高さにこみ上げてくるものを抑えられなかった。
 洪水のようにブランドと外タレに税金を注ぎ込む日本の文化行政は一体彼らに何をしているのか。私達が彼らに払えたギャラは聞いたらびっくりする位のもので渡すのも恥ずかしい位だった。しかし彼らの演奏はそんな事よりもステージで歌える喜びに満ち溢れていることが聴衆に見事伝わった。それは2台6手のピアノによる「第九交響曲」にも言える。合唱はいつもの「第九」の合唱団と違って少人数であるせいか、ステージにのる一人ひとりの心が聴衆に素直に伝わったのである。私もこれまで自分が積み上げてきた「第九」への全ての思いを出し切った。フルのオケとは違うが3人のピアニストにベートーヴェンが息づいていた。
 子どもたちは友人から言わせれば「急速に進化を遂げている」という。僕もそう思う。還暦を迎えて落ち着き始めた心臓の鼓動がまた早く動き始めた。周りのスタッフは、また振り回されて大変なことになりそうである。
 第九の演奏の後、最後にステージでお辞儀をした合唱団員は、弁護士の村田光男さんと、もう一人スミス・ベレクである。村田さんは立川ばかりではなく、これからの三多摩の平和文化都市設立にかかせない人であり,誰もが認める情熱家であり人格者である。ベレクは将来のノーベル賞候補、哲学家志望の青年である。
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≪観客アンケート&メールより≫
金曜日の夜でしたが親子連れの方も多く、客層も若い人が見受けられました。
●ここ数回の演奏会での子供たちの実力向上には目覚しいものを感じていましたが、今回の「チコタン」でも物語への共感を表現力豊かに伝えてくれました。「こどもたちのための交響歌」もアレンジによる現代曲に通じる新鮮さも加わって生き生きと歌う子供たちの様子に、その柔軟性と可能性の大きさを感じさせてくれる演奏でした。
 4人のソリストによるオペラアリアは、それぞれの方の持ち味を生かした選曲で声量のある素晴らしい歌声を聴かせて頂きとても満足でした。時には演技までも加えた表現力で1曲ながらもオペラの中の一場面を演じられているような臨場感で思わず引き込まれ圧巻でした。珍しい企画でしたが、とても得をした気分です。欲をいえば、曲の解説や歌詞がもう少しプログラムに載っていればより楽しめたように思います。
 第九第4楽章は、何十回と聴いているお馴染みの曲ではありますが、3人のピアニストとオルガン、ティンパニーの伴奏による演奏は期待以上でした。普段オーケストラで聴き慣れている様々な楽器の役割を見事にタイミングを合わせて弾きこなされているのには驚きました。合唱も少人数ながら指揮者との息もぴったりの安定した歌いぶりで、第九の醍醐味が充分に伝わってきました。
 盛りだくさんのプログラムでしたが、それぞれが遺憾なく実力と魅力を発揮され、聴き手も楽しませてもらえたコンサートでした

●「チコタン」が衝撃的で良かったです。子どもたちの表現力には感動しました。アルトの渡辺敦子さんの声がすごかった。(10代学生)
●子どもさんが多いのにマナーが良く感心しました。とても上手でしたし指導をなさる先生方もきっと熱心なのでしょう脱帽です。充分満足し立川の音楽のレベルの高さにも感心しました。安価なのに・・とても楽しかった。聴きにきてよかったです。(女性)
●「チコタン」また聴きたいです。大きな声で歌ってくれて気持ちが伝わりました。これからも頑張ってください。(30代女性)
●全ての演目が素晴らしかったです。鳥肌がたちました。一流のプロの方との共演なんて・・・とても憧れます。(30代女性)
●ソリストの方達の歌声が素晴らしかった。第九もなかなか良かったです。特に合唱ではソプラノの声がよかった。あの人数にしては本当によくでていたと思います。(10代学生)
●児童合唱団の歌は難しい曲なのによく歌えているなぁと思いました。4人の方のソロはどれも魅力と迫力があり、心うばわれてしまいました。楽しませていただきました。(10代学生)
●アイーダのピアノが素晴らしい。(60代会社員)
●第九合唱さすが!演奏ブラボーです。指揮も楽しかった。(50代女性)
●大変楽しくて時間が短く感じられました。もっといっぱい聴かせていただきたかったです。久々にうれしかったです。(60代女性)
●久しぶりで声楽の素晴らしさを堪能し感動しました。(80代男性)
●子どもたちの合唱はよく訓練されていて素晴らしかった。指導者の力量が合唱の出来にすぐ反映されるのはいささか恐ろしい。
 第九のソリストが、実はこれだけ歌える人なのだということが聴衆によく理解されたのではないか。今回のこういう試みは、今後もお願いしたい。合唱はソリストたちに負けず健闘した。合唱は団員の数が多ければいいというものでもない。
座席を空けておくなら近隣の高校・大学の生徒、学生を招待して、将来の歌い手、聴衆の育成をすればいかがでしょうか。(NPO賛助会員)

≪出演した子どもたちの感想より≫
●大人の人はとても声がきれいで私もああなりたいと思いました。
●オペラがとてもきれいでした。あと合唱がすごかったです。


(4/14更新)
 
わくわくコンサートのもう一つの楽しみは、4人のソリストの得意とするアリアのステージである。4人とも有望な歌手であることをここでも示すに違いない。ピアノ伴奏は「第九」のピアニストが弾くが、そのバラエティも楽しめる。
 小中高生は無料(整理券必要)で聴けるので是非多くの方を誘っていただきたい。
 だが残念なことに金曜日の夜で聴衆の集まりは悪そうだ。


(3/31更新)

 私が指導した第九合唱団は全国にあり、コンサートの数は数百を越える。多分世界的に稀有な存在だと思う。我が家の生活をささえてくれたベートーヴェンに足を向けては寝られない。だが自らが指揮台に立とうなどと思うことはなかった。実は今でもそうである。余りにも多くの指揮者とこの曲を共演し、もう新しくやることなど無くなってしまったと思えたのである。
 しかし、今回楽譜をもう一度見直し、これまでの経験を搾り出し、少しでも新しいものを生み出せたら、と怠け者の僕にとっては血の出るような努力を続けている。2台6手のピアノなど、とてつもないことを考えたのもこのためである。この試みベートーヴェンはどう思っているかなあ?合唱練習がはじまった。今からでも参加してみませんか。↑top


(3/10更新)
 
私の自慢は第九。アミューたちかわのコンサートは2台6手によるリスト編曲、補作は僕。合唱団には第九経験者なら誰でも参加できる。その日4人のソリストが得意とするアリアを歌ってくれるし、「こどもたちのための交響歌」も演奏される。
 このコンサートは< たちかわみんなの音楽祭の主催で行われるもので、東京立川の未来にむけて、合唱が文化として息づく街づくりをしようという試みの一環である。
 代表は、弁護士の村田氏。50歳前半と見えるが、実にさわやかな男性である。
 実は、15年程前、ある事件で私の家を訪ねてくれ、10年振りに再会したのがこのコンサートの準備の中でのこと。
 合唱と街づくりを一体となって進めるのは、私の本望でもある。
立川市民に限らず、多くの方の参加をお待ちしている。
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■練習:  カンマーザールin立川
 3月30日(水) 18:30-21:00
 4月13日(水) 18:30-21:00
 4月15日(金) 18:30-21:00
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■練習費用無料
参加資格:原語で暗譜で歌える方

お申込は、
NPO募集ページからフォームで申込
カンマーザール(kammer@dd.iij4u.or.jp)へメール
またはFAX(042-522−3937)で。
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